「古処鶏」命名の由来
福岡県のほぼ中央、朝倉市秋月にそびえる標高859.5mの霊峰「古処山」。
古くから山岳信仰の聖地として知られるこの山の麓で「古処鶏」は誕生しました。
登山道にはスギやヒノキのほか、椿やブナといった様々な木々が生息。
標高が高くなるにつれ木々は低くなっていき、頂上に近づくと特別天然記念物に指定されている柘植(つげ)の原始林が拡がります。柘植の木々が生い茂る様は、まるで物語の中にいるかのような高揚感を覚えます。
一方、鎌倉時代には秋月種雄公が山頂付近に古処山城を築城。江戸時代には黒田家秋月藩となり、麓は明治時代まで城下町として栄えた歴史があり、秋月は今なお“筑前の小京都”と呼ばれ、親しまれています。
周囲の山々、水系の美しさ、伝統的な街並みが調和した情緒ある景観、四季折々の草花やフルーツを求め、たくさんの人々が訪れていることでも有名です。
天野商店の3代目、天野茂は「経済的な飼育でなく、安心安全な鶏肉を提供したい」との想いから、古処山の麓にある農家の故・前田久氏とともに、“薬を使わない飼育”に取り組みました。
紆余曲折を経て、昭和63(1988)年、緑豊かな秋月地区で開発が行なわれたことから、当時の甘木市長である故・友納昭智氏によって銘柄鶏「古処鶏(こしょけい)」と命名されました。
その後、平成26(2014)年に古処鶏を愛情をもって育てる活動に“鶏飼う人”と名付け、「鶏飼う人 古処鶏(こしょどり)」として、全国各地のお客様にお届けしています。
古処鶏であるために
古処鶏の飼育プログラムへ共感していただいた生産者の方に支えられており、現在は大分県と熊本県での飼育を行っています。銘柄鶏である古処鶏は、効率よりも美味しさを追及するために3つのこだわりをもって飼育を行っています。
1.抗生物質不使用
丈夫で抗病性に優れた赤鶏を種鶏としています。また、生産者の方が“しゃがみ込んで、鶏の目線に立ち”、熟年した豊富な経験で、「温度」「湿度」「換気」といった飼育環境の管理を行っています。
徹底した管理を行うことにより、抗生物質や合成抗菌剤を一切使用しない飼育を行うことができています。
2.飼育環境
1㎡あたり約12羽に羽数を抑え、また平飼いという広い開放鶏舎を自由に歩き回れる環境を整えることで、適度な運動と睡眠がまもられ、ストレスなく快適に過ごせます。鶏にとって住みよい環境であることが、締まりのある肉感とほどよい脂身のある肉質をつくりあげます。
3.飼料へのこだわり
遺伝子組み換えでない、また収穫後に農薬・防カビ剤を使用しないとうもろこし(ポストハーベストフリーコーン)を主原料とし、マイロなどの全植物性の飼料での飼育を行っています。こだわりの飼料を使用することが、鶏肉独特の臭みのない肉質をつくります。
特別な日じゃない、日々の食卓に古処鶏を
私たちは特別に贅沢な鶏をみなさまにお届けしているわけではありません。ありのままの良さをもつ、人にとって安全で安心な鶏をお届けしたいのです。
“古処鶏”という食材を通して、みなさまの食卓をより意味のある楽しいものにできる様にお届けしていきます。
ロゴについて
古処鶏を大事に抱きかかえるシーンがモチーフとなっており、「鶏飼う人」が愛情をもって育てた良質な古処鶏やその加工品のパッケージに使用しています。